外界と隔絶した環境下で独自の進化過程を遂げた「神秘の島」ガラパゴス諸島。そこになぞらえて国内市場のみで通用する日本独自規格が発達している現象を、「日本のガラパゴス化」というそうです。具体的には、携帯電話、電子マネー、会計制度等。確かに、それらの国際競争力はほとんどゼロ。広めたのは野村総研。市場がグローバル化している現実を受け止め、それにアジャストしなければ取り残されるという警句です。うまいことをいいますね。
ガラパゴスから脱出しようという動きも、そこかしこで出てきています。たとえば、高速水着騒動に揺れる日本競泳界。契約破棄を視野に国内メーカーに品質改善を求め、その結果は今月末には出る模様。北京五輪を目前に背に腹を替えられなくなったという事情があるのでしょうが、「脱ガラパゴス化」を目指したといえます。
一方、7月初めに日本で開かれる「洞爺湖ecoサミット」。確かに環境問題はグローバルで、世界的な大テーマではあります。しかし、「なぜ、いま環境なのか」ほとんどの参加国がそのセンスに疑問を持っているようです。サミットで逆に日本のガラパゴス化がクローズアップされるのでは、と悪い予感がしています。
日本のガラパゴス化を支えてきたのは人口1億人もの、足元の巨大な国内市場。しかし、そこは少子高齢化で先細りが確実。何でもかんでもグローバル化の波に乗っていいわけがありませんが、視線は外界に向けられるべきでしょう。
にしても、ガラパゴス化が進んでいる筆頭分野のひとつは、民意の8割以上からNo!を突きつけられている宰相が続投している日本独自の民主政治、なのではと思わざるを得ません。内閣は民意を反映していないのに、倒閣キャンペーンを打たないメディアも問題です。
。。。。政治以上、日本でもっともガラパゴス化が進んでいる分野は日本のメディアなのかもしれません。外国人ジャーナリストから見れば奇異で、まさに排他的情報カルテル組織にほかならない「記者クラブ制度」を温存させ続けているのですから。
2008/05/12
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